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"Could"は"Can"の過去形ではなく現在形や譲歩の意味として外国人は使っている。助動詞Couldのニュアンスの違い

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”Could”は”Can”の過去形でしょうか?
よく中学校の教科書に「”Could”は”Can”の過去形」と表記されているのを目の当たりにします。
私自身このように教わりましたが、実際に留学して”Could”は”Can”の過去形、などとくくってしまうのは違うと気づきました。
それではどのように違うのか、ということについて今回は言及したいと思います。



”Can”と”Could”

文頭で記しましたように、現在形、過去形という違いで理解するのはあまりお勧めしません。
確かに”Could”を過去形として使う機会はあるのですが、しかしそれは大げさに言うのならば稀です。
普通は現在形として使います。

・譲歩

例えば”Can you do that for me?”と”Could you do that for me?”です。
前者を日本語であてるとするのならば「それやってくれない?」と、フランクなどちらかというと近しい人との会話によく使います。
それに対して後者は「それをしていただけますか?」という具合で、フォーマルな印象を与えます。

また、小論文で「~だと認められる」などと書くときに、”It can be recognised ~ ”と”It could be recognised ~ ”では印象が変わってきます。
前者は「~だと認められる。」とはっきりと断言しているように聞こえますが、後者は「~だと(多分、おそらくは)認められる(可能性がある)」といった具合で、譲歩しているような印象を与えます。
なので小論文などを書く際は”Could”のほうが使われていることが多いように感じます。

つまり、これらの例から「どういった違いがみられるのか」という問いに答えるのであれば、「譲歩しているかしていないか」ということだと考えられます。
”Could you do that for me?”では「それをやっていただけませんでしょうか?」というふうに譲歩しながら、一歩下がってお願いしています。
”It could be recognised ~ ”でも「多分、おそらく、そんな可能性がある」という譲歩したようなニュアンスを付けくわえているのが”Could”です。

・過去形

もちろん過去形で使うときもあります。
例えば”She could pass the last exam”です。
おそらく多くの人は「彼女は試験に合格することができた」と訳すかと思います。
そうとらえられないこともないのですが、厳密にいえばこの文章から合格したか否かを知ることは不可能です。

”Could”は「~する力があった」という意味です。
つまり先の例で言うのであれば、「彼女は試験に合格する力があった」ということになります。
合格する力があっても、何かハプニングがあって試験をそもそも受けられなかった可能性も考えられる。
また、”She could pass the exam if she is not such a lazy person(彼女はこんな怠け者でなければ試験に合格できた)”と続く可能性も大いにある。
確かに”Can”の過去形として使われているのですが、それはあくまで「~する力があった」という意味なのだと押さえておくとよいかと思います。


以上、"Can"と"Could"の違いでした。