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日本人が英語を喋れない3つの理由。大学受験にTOEFLを入れても解決しない日本の英語教育の実態

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 日本人は英語が下手くそだと言われています。

 確かに、英語が第二言語になっている国々や英語が通じるヨーロッパに比べれば、日本では驚くほど英語が通じないと言えるでしょう。

 どうして日本人の英語はここまで世界から叩かれるのでしょうか?
 日本人はあんなに受験で英語を重視しているのに、本当に英語が苦手なのか?

 日本人が英語を喋れないことには3つの理由があります。



発音が出来ない

 日本人は中学から高校まで6年間も英語を勉強していますが、多くは文法や英文を日本語に訳す長文読解が主であり、実際に英語を使って会話をしたり発音を学んだりする機会が非常に少ないです。

 そもそも、英語の発音は日本語とは全く違う舌の使い方、発音の仕方をします。しかし、英語教師でも発音が苦手な人が多く、さらに受験要項やマニュアルでは発音についての学習法が推薦されていません。そのため、進学校でも公立学校でも発音を軽視した学習に偏っています。

 そうなると、生徒は自然に英語をカタカナ英語の発音で覚えてしまいます。しかし、カタカナ英語は実際に海外で使ってみるとほとんど通じません。特にRとLの発音、Vの発音、THの発音などは独特でカタカナでは全く発音出来ません。

 これらの発音が混じった単語、例えば「セブンイレブン」を英語で言っても、日本人の発音では理解されないでしょう。
 これでは英語の偏差値がいくら高くても、単語をいくら知っていても英語圏では苦労します。

リスニングが出来ない

 今でこそセンター試験にリスニングが導入されていますが、日本人はリスニングがとても苦手です。特にネイティヴクラスのスピードや単語がくっつくリンキングした発音になると、途端に聞き取れなくなります。
 日本の受験英語ではリスニングは軽視されている傾向があり、TOEICに関してもリスニングはさほど難易度が高くありません。IELTSなどの専門的な試験になるとリスニングは高度になってくるのですが、TOEICが出来てもリスニングが出来ない人はとても多いです。

 日本人が英語のリスニングが出来ない原因は、やはり発音にあります。
 発音が理解出来なければリスニング能力の伸びは期待出来ません。RとLの発音の仕方の違いを知らなければ、この二つを混合してしまいます。

 日本人は総じて読む・書くの能力を重視しており、聞く・話す能力を軽視しています。

日本の英語教育の問題点

 日本がこれほど読み書きに偏っているのは、受験方式が問題の一端と言えるでしょう。
 リスニングやスピーキングを平等に採点することは難しく、手間や時間がとてもかかります。

 ようやくセンター試験に導入されたリスニングでは毎年機器の不具合がありますし、咳でうるさいという苦情もあったりします。
 スピーキングに関しては、他の試験のように同時に実施することが出来ず、個別対応するにしても試験官の人数が圧倒的に足りません。

 大学受験においてリスニング・スピーキングを導入するのは、非常に難しいことなのです。

英語が就職用の資格と化している。

 新卒の求人でもTOEIC700点以上、と明記されている事が多くなりました。
 TOEICによる足切りは今や珍しくありませんが、問題は、そういった英語で足切りをしている企業に入っても英語を使わない場合があることです。
 楽天ソフトバンクは従業員に英語学習を推奨していますが、実際の業務では英語は使わず、形式的なものになってしまっています。

 仕事で英語が必要な人は一部のみとなっており、多くの学生は、あくまで英語を自己PRのツールとして使用しています。
 英語を学び続けるメリットが少ないので、全体として日本の英語力は低いのです。

TOEFLを大学受験の英語に採用しても付け焼き刃

 安倍首相はスピーキング・リスニングのあるTOEFLを大学受験の英語に導入すべきと言っています。
 確かにTOEFLが受験科目になればリスニング・スピーキングの能力は底上げされるでしょう。

 しかし、英語はなま物です。
 使い続ける場面がなければ、あっという間に忘れてしまいます。

 大学に入ってからも、仕事についてからも、日本においては、あまり英語を使う機会がないというのも、日本人の英語力が低い理由の一つです。
 移民の多い国であれば英語が共通語になり、英語を使う場面が多いのですが、現状、日本では日本語だけで事足りてしまいます。

 また、TOEFLを受験科目にしても、それに対応出来る英語教師は限られるでしょう。
 ただでさえ教師不足と言われている昨今、そこまで英語力の高い人を学校が獲得出来るでしょうか?

 英語力のある人材は重宝されており、企業間でも奪い合いが起きています。
 給料の高い外資系企業や、翻訳業などさまざまある中で、ブラック労働と揶揄される教師を選ぶでしょうか?

 英語を使う場面、英語を学ぶメリットを生活面から増やしていかなければ、日本人の英語はずっとカタカナ英語でしょう。
 移民が入ってきて言語がごちゃまぜになれば英語は必須になるでしょうが、それはそれで別の問題が起きそうです。

 いずれにせよ、本当の英語を学びたければ、個々人で強い意志を持って学び続けるしかありません。
 留学だけでなく、海外でフルタイムの仕事をするレベルまで頑張れば、きっと英語は身につくでしょう。